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アイピルの副作用・リスク

煙草を吸う人はアイピルは飲まない方が良い?

投稿日:2017年5月25日 更新日:

妊娠を希望しない女性にとって、避妊失敗のトラブル時の救世主となるのが「アイピル」。世界中で使用されているアフターピルとして名高く、その利便性ゆえ非常に重宝されている避妊薬と言えます。しかしアフターピルは薬ゆえ、それなりの副作用が存在し、女性の健康状態や生活習慣によっては体に深刻な影響があります。

その中でもアフターピルとは特に相性が悪いとされる「喫煙」に的を絞って、アイピルを喫煙者が服用することの是非について考えてみたいと思います。

アイピルが体に及ぼす影響は?

アイピルの身体への影響

アイピルは言わば「緊急避妊薬」であり、低用量ピルのように事前に毎日服用し効果を得るものではありません。緊急に使用して一度で効果が得られるかわりに、低用量ピルと比較して成分も濃縮されており、中用量ピルと呼ばれています。その分、体への副作用も大きいので注意が必要になります。

具体的には体内で女性ホルモンが大量に増加し、ホルモンバランスが大きく変化します。そのため吐き気・頭痛・倦怠感・乳房の張りなどの症状が起こることがあります。副作用の程度や期間は個人差が大きいのですが、これらは通常2日程度で治まることがほとんどです。それよりもアイピルの副作用で問題視すべきは、血液が固まりやすくなってしまうことによる血栓症です。

これはアイピルに含まれるエストロゲンというホルモンによるもので、エストロゲンには血管内の血液を凝固させる作用があります。結果、血栓内に血管ができやすくなり、足のしびれやむくみ・心臓の痛み・激しい頭痛などの症状を感じた折には血栓症を疑った方がよいかと思います。

喫煙が体に及ぼす影響は?

煙草に必ず含まれる物質にニコチンがありますが、このニコチンには強力な血管収縮作用があります。血圧は上昇し、血流は低下することとなり、体中の血管を細くしてしまいます。その結果、心臓がその細い血管を通して全身に血液を送ることが困難になります。

加えて煙草の煙に含まれる一酸化炭素は酸素よりもヘモグロビンと結合しやすく、ヘモグロビンは体内各所へ一酸化炭素ばかりを運搬することとなり、酸欠状態となってしまいます。すると体内では多くの赤血球が作り出されますが、これにより血液はドロドロと流れにくい状態となってしまうのです。要するに喫煙によって「血管を細くし、かつ血液の流れも悪くする」という状態を作り出すのです。

なぜアイピルと喫煙は相性が悪い?

ここまで読んだ方はもう既におわかりかと思いますが、喫煙とアイピルという組み合わせは、相まって血栓症を引き起こしやすくなるのです。喫煙の習慣により細くなった血管と流れが悪くなった血液、それに加えアイピル服用により凝固しやすくなった血液となると血栓症のリスクが高めてしまいます。

年齢や吸う本数によって当然危険性は違ってくるのですが、実際、35歳以上で1日15本以上煙草を吸う方は、ピルの使用は禁忌とされています(年齢が上がるにつれて、血流が悪くなる)。ちなみに喫煙者でなければ、前述したエストロゲンによる血液凝固作用も問題になるほど深刻なケースは多くありません。あくまでも喫煙者がアイピルを服用した場合の話です

喫煙者はアイピルを服用してはいけないの?

アイピルと煙草の組み合わせは危険

アイピルを服用しても構いません。しかし、喫煙は控えるべきです。特に、前述した35歳以上で1日15本以上煙草を吸う人は、喫煙をやめないとアイピルの服用はできません。大袈裟なようですが、それほど喫煙者とアイピルという組み合わせは危険なものだと認識してほしいと思います。

ピルを服用している非喫煙者が死亡するリスクを1とした場合、ピルを服用している喫煙者の死亡リスクは167まで上昇するという調査結果もあります。アイピルは医師の診断と指導を受けた上で服用するケースもありますが、医師によっては喫煙者にはピルを処方しないということもあるそうです。それならば、いっそアイピルを服用する方は今後とも禁煙を実践してみてはいかがでしょうか?

以上、アイピルと喫煙の関係についてまとめてみました。アイピルは個人でも通販などで入手しやすくなっており、ジェネリック医薬品でコストパフォーマンスも良いため、つい頼ってしまいがちです。
しかしそういった場合、服用は基本的に「自己責任」のもと行われる実態があり、実際に喫煙者がアイピルを服用していて突然倒れたという話は存在します。

喫煙者は医師へアイピル服用の相談をしましょう

その手軽さゆえアイピルを常用してしまいたくなるものですが、本来そういった用途の薬ではなく、あくまでも「避妊失敗のトラブル時の緊急対処方法」という位置付けのものと考えるべきです。どんなに吸う本数が少ない喫煙者の方であっても、服用前には必ずかかりつけの医師に相談することが必要です。
また、体調の良い時は適度な運動をしたり水分摂取を心掛けることで血栓症の予防にもつながります。

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